人気ブログランキング | 話題のタグを見る

シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」

もう、10日ほど前ですが、
シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」_d0296626_07483470.jpg
二週続けて東劇通い。二女に怒られながら行ってきました。朝、家で空席確認した時はまだたくさんの空席があったのに、東劇に着くまでの1時間余りで空席は前方の2、3列の10席ほどに!最後の1つの3列目の席を取り入館しました。
怪談牡丹燈籠は燈籠を持った幽霊が男の人を訪ねてくる怖い話、ぐらいの認識しか無かったのですが、実はその話にまつわる人々の人間模様が入り組んだもっと大きな物語でした。
一度会っただけなのに、恋焦がれて死んでしまうお嬢様。そのあとを追うように亡くなった婆や。その二人の霊が牡丹燈籠を持ちながら毎晩やって来て取り殺されそうになる優しい浪人。そして、その浪人の世話をして生活の糧を得ている貧乏人の夫婦。それから、隣の家の次男坊と浮気のあげく、二人で旦那を殺し、さらに、それを目撃した若い女中も殺してしまう、若い男女二人。計7人が、主な登場人物なのです。私が知っていたのは、牡丹燈籠を持ってやって来た幽霊に取り殺される所まで。御札をはがして幽霊を屋敷に入れてしまった貧乏人夫婦が、幽霊から貰ったお金で、大店の主人になった後の話があるなんて知りませんでした。色々な人間が入り組んだ悲しいドラマが続きます。そこが、歌舞伎らしさなのかな?

でも、この人気ぶりはやはり、キャストが良かったせいなのでしょうね。私は特に中村七之助さんの美しいお嬢様役が素晴らしく感じました。綺麗すぎる!!!!
玉三郎さんは今回は綺麗というより人間味に溢れた役柄。貧乏なおばさんらしさも存分に、可笑しさもたっぷりでした。
本当にこわいのは、お化けよりも、人間の方ですね。お嬢様のお供の婆や役の方も素晴らしくお婆さんでした。不思議ですね。本当のお嬢様より、お嬢様。本当のお婆さんより、お婆さん。演ずるという事はそういう事なのかな?なんて、感じたわたし。
シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」_d0296626_07501342.jpg

映画のあとは銀座にある「渋谷ロゴスキー」で、シンプルランチ。本当にお得だなー。
シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」_d0296626_07511977.jpg
前菜とボルシチとピロシキとロシアティーで税込価格1620円だもの。綺麗だし、落ち着くので、いつもここに来てしまう。
by usakichi71 | 2016-08-30 08:07 | おでかけ | Comments(0)
<< 私のせいでは無いけれど。 青森旅行記 ~神秘の湖、十和田湖!~ >>