再び川棚へ着くと、三日前に訪れた時とは比べ物にならないくらい、母の記憶は鮮明になっていました。まずは中学校へ行きたいと言うので、川棚中学校へ。川があるはず!という場所には川があり、橋がかかっていました。
橋を渡ったら役所がある、と母が言い、確かに役所があました。 母が、「この石垣、見覚えがある!これだよ!」と言い、なんと、そのあたりが、母の住んでいた住宅があった場所らしいという事まで突き止めました! こっちにはお店があって、誰々さんの家があって!等々言いながら歩いていくと、庭先で作業をしていたオジサンが「なに?どこか探してるの?」と出てきてくれました。 オジサンは10数年前に引っ越してきた方とのことですが、母が昔ここに住んでいたこと、隣の人はAさんで、と話していくと、なんと、Aさんは今もここに住んでいることが分かりした。でも、母が知っている人たちはもう亡くなっていました。多分、今はお孫さんが住んでいるのでしょう。 母が住んでいた場所にはもう昔の住宅は残っていませんでした。排水溝の様な所にきれいな水が流れていた話をすると、オジサンもここで何回かウナギを採ったといいます。 オジサンとひとしきり昔の話をした後、母はすっきりとした顔で川棚を去ることが出来ました。 この場所は三日前に尋ねて行った川棚警察署のすぐ裏のあたりでした。 JR大村線の線路越しに海が綺麗に見えて、来て良かったな…と思いました。 それにしても、60年も前の事でも何かしら分かることがあるんだな…と、私もびっくりしました。母たち家族が住んでいた住宅は今はもうなくて、この場所、ということしかわからなかったのですが、間取りは玄関と台所と6畳と8畳だけ。縁側があったと言ってたけど、そこに夫婦と子どもが5人も6人も居たのだから、さぞかし狭かっただろうな… 今回、川棚について戻ってきてからネットで調べていくと、こんな記事とその続きの記事を見つけました。 母の話をいつも昔話のように聞いていたけど、どんな人にもどんな場所にも歴史があるって事で、その歴史を少しでも知ることができて、幸せだったな…と思いました。 母との旅行は大変なことも多いけど、少しは親孝行になっていると良いのだけど。 これで、長崎旅行記はおしまいです。
by usakichi71
| 2016-10-19 14:24
| おでかけ
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Comments(2)
親孝行ができて良かったね。
私も今年の正月に親連れて南紀へ行ったけど、もうあと何回できるのかなって思ったよ。
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usakichi71 at 2016-10-27 08:09
そうだね、生きていても急に病気になる事もあるしね。でも、九州行って、飛行機乗っても全然大丈夫だったから、また、今度は北海道に連れて行って!と言われた!
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