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オペラ「ホフマン物語」 〜終わり方の違い!〜


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先日、初台にある新国立劇場でオペラ「ホフマン物語」を見てきました。以前、METライブビューイング(舞台を映画にまとめたもの)で観たことがあり、バレエでも観ているのですが、とても面白い作品なので、また観たくて、チケットを買いました。
原作は同じはずですが、今回も観終わったあと、その終わり方の違いに驚いてしまいました…。

あらすじはMETのオペラとほぼ同じですが、今回のミューズは始めからホフマンの恋愛は上手く行かない、なぜなら自分が邪魔をするから…みたいなことを言い、あれ?ミューズはホフマンを見守ってるんじゃ無かったの?と疑問が…。そして、オリンピアとの恋のシーンでは彼等を取り囲む客人までもが人形だったり、演出の違いがあり色々とビックリしました。
そして、最後ですが…。
METで観たオペラでは最後にホフマンは酔い潰れ、ミューズはホフマンに失恋や人生の苦しみを芸術に昇華させるように!と歌います。
バレエではホフマンはガクリとなって、お終い。最初からミューズは出てこないのです。
そして、今回のオペラでは、なんと、酒場でホフマンと飲んでいた友達?の一人がホフマンにピストルを差し出し、ホフマンは自殺してしまうのです。(ホフマンは酒場で人気者。なんで、ピストル差し出すんだ?と、とても疑問…。でも、仕方ない。)そして、ミューズはホフマンは芸術作品の中で生き続ける!と言うような事をいい、歌います。最初からホフマンを破滅させるために、親友ニクラウスの姿でホフマンに寄り添うミューズ…。恋愛も失恋も芸の肥やしと言うことなのでしょうね…。

同じ作品なのに、後味が全然違う〜!

私としては、やっぱりMETのホフマン物語が良かったな。人間は愚かで人生には上手く行かない事が多い。でも、涙は人を成長させる。悲しみの中から芸術を生み出しなさい。と言うようなメッセージを強く感じたからなんです。

でも、色んな演出があって面白いですね。



by usakichi71 | 2018-03-08 20:00 | つぶやき | Comments(0)
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